1) 太古の単細胞時代に取込まれたミトコンドリアは元々別の生き物、通常の核DNAとは別の、独自の「ミトコンドリアDNA」を持つ。 ミトコンドリアが存在する精子の尻尾の部分が受精の際に切離されてしまうのが、「ミトコンドリアDNA」が母系のみに継承される所以と理解されて来たが、受精の様子をビデオや写真で検証した結果、精子のミトコンドリア部分も受精卵に取込まれるが、不要となったタンパク質にユビキチンが結合して分解消化され、精子のミトコンドリアDNAは遺伝されないことが判明した。 不要なタンパク質となる理由は、激しく運動する鞭毛が発生させる多くの活性酸素が受精卵のミトコンドリアDNAを損傷するからで、それを防止し健康な受精卵を育てようとする働きであると考えられる。(2007年9月発行の新潮文庫「ミトコンドリアのちから」太田茂男・瀬名英明共著から) 2) サウナ後に水風呂を浴び暫くしてポカポカと感じるのは、実は脳の指令系統では無いミトコンドリアが、活性化している一例です。 3) エネルギー発生源であるミトコンドリアが動物に比べて少ない豆類製品など植物由来食品のCoQ10含有量は、畜肉類の1/4とのデータがあります。 菜食主義者やビーガンの方々は、ミトコンドリア活性成分の補給が益々重要です。